『毎日が楽しくないな』
『退屈だな』
と感じたことはないでしょうか。
毎日同じ時間に起きて、仕事して、同じようなテレビ番組を観て、寝る。
社会人になってから、毎日このループで過ごしています、みたいな。
『最近どう?』と聞かれても、
『別になにもないよ』返すこと言葉はこればかり。
だって、話せることないですから。
本記事では、なぜ社会人は毎日が退屈で楽しくないのか 、そして社会人が楽しくない毎日を抜け出す方法を説明していきます。
ぜひ、ご参考にしてみてください。
社会人は、なぜ毎日が退屈で楽しくないのか
社会人の毎日が退屈で楽しくない理由は、
『 単調な生活 』の繰り返しで『変化がない毎日 』を過ごしているからです。
では、なぜ変化がない毎日になってしまうのでしょうか。
『自分の意志の弱さです』
『自分に行動力がないからです』
『自分、無趣味なつまらない人間なんです』
と、自分に非があると思ってしまいがちです。
しかし、単調で変化のない毎日を繰り返してしまうのは、あなた個人の性格ではなく、人間の習性によるところが大きいのです。
人間には無意識に変化を避ける習性があります。
変化するという行為にはリスクが伴うので、リスクを避けるための一種の自己防衛本能として『変わりたくない』という気持ちが働き、変化を阻止するのです。
この無意識に変化を避ける習性を『現状維持バイアス』と呼びます。
この現状維持バイアスがやっかいで、危険があるときだけ働いてくれればいいのですが、『今こそ変わるとき』というタイミングでも、現状維持バイアスは私たちの変化を邪魔してきます。
この現状維持バイアスとうまく付き合ってくことが、退屈な毎日から抜け出す鍵です。
では、現状維持バイアスの支配を逃れて、変化がなく楽しくない毎日を変えていく方法をこのあと具体的に説明していきますね。
社会人が『退屈で楽しくない毎日』を変える方法(ゆっくり変えていく編)
退屈で楽しくない毎日を変える方法は大きく分けて2つ
社会人が、退屈で楽しくない毎日を変える方法は大きく分けて2つあります。
この2つです。
まずは『自分の内部からゆっくり変えていく方法』を試してみるのがおすすめですが、『そんな悠長になるつもりはない!』という人は環境から変えていってもOK。
自分の内部から変えていくとゆっくり変われる
ウィリアム・ジェームズ (心理学者、哲学者)
心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。
松井秀喜選手の座右の銘としても有名なこの言葉。
自分の内面と外部環境はお互いに影響を与えます。
例えば、人間関係がいい例で、自分と似たような人とのコミュニティに属しますよね。
自分の性格という内面が、他者との人間関係という、外部環境に影響しているいい例です。
では、自分の内部からゆっくり変えていく方法を紹介していきます。
方法①:身だしなみ・言葉づかいをきれいにする
質問です。
仮に、明日からあなたの毎日がワクワクするものになったとして、今の自分はその世界にふさわしいでしょうか。
退屈で楽しくない毎日は、知らず知らずのうちに人を怠惰にしてしまうもの。
今のあなたは、引きこもり仕様になっていませんか。
常に自分に自信が持てる状態にしていないと、せっかくチャンスが来ても飛び込むことをためらってしまって、そのチャンスも逃してしまいますよ。
まずはすぐに変えやすいところから。
身だしなみや言葉づかいは、今すぐにでも変えることができます。
まずは身だしなみ
久しぶりに髪形を変えてみるのはどうですか。
新しい服も最近買っていないんじゃないですか。
高いものじゃなくてOK。
身だしなみを整え、ちょっとワクワクすることから始めましょう。
次に言葉づかい
身だしなみの次が言葉づかい。
言葉づかいは、その人の内面を映す鏡です。
特に、人の文句や愚痴など、ネガティブな発言ばかりしてしまう人は自分の言葉づかいを変えてみよう。
- 日常的に人の文句や愚痴は言わない
- 物事を否定から入らない
- 挨拶をする
- お礼を言う
まずはこのぐらいから始めてみてはどうだろうか。
当たり前のことを丁寧にやる。
それだけでポジティブになれますよ。
方法②:【考え方を変える】長期的な目標をつくる
次に、長期的な目標をつくりましょう。
生き方、仕事、年収や資産形成、どんなものでもいいです。
できれば、10年後、短くても3~5年後ぐらいの長期的な目標を作ってみましょう。
『10年後? 全く想像できません』という人は、
まずは『やりたいことリスト』をつくるのがおすすめ。
自分がやりたいことを100個書き出して『やりたいことリスト』を作ってみましょう。
それを、すぐにできること、時間がかかること、に分類して時間軸を決めていけば、それが目標になります。
ポイントは自分の頭にとどめず絶対にテキストで書き出すこと。
言葉というのは自分の外に出してこそ、パワーを持ちます。
また、書き出しておけば、見直しもできる。
スマホのメモ帳でもいいので書き出してみください。
結構楽しいですよ。
というか、絶対に楽しみながらやってくださいね。
これだけで退屈な毎日がちょっと解消されるかも。
方法③:【考え方を変える】自分のルールをしっかり作り断る勇気を持つ
次に、自分のルールをしっかり作り断る勇気を持つ。
これはとても大事なことです。
あなたの時間は、ちゃんとあなたの所有物になっていますか。
頼みごとを断れず、誰かのために時間を使いすぎていませんか。
他人のために時間を使うことは決して悪いことじゃありません。
でも、それはあくまで自分が納得していればの話。
- 都合のいい人間になるのはやめましょう。
- 八方美人も卒業しましょう。
- 断る勇気を持ちましょう。
断れるかどうかの勝負は、依頼を受けたその一瞬です。
そのときに、丁寧にはっきりと断りましょう。
『え、無理。そんな根性ないっす。』
そんな人にアドバイス。
断るのに根性がいるのは最初だけ。
引き受けるか断るか、自分のルールを作っておくのがおすすめ。
そのルールに照らし合わせて判断していくことで、相手の顔色を伺ったり、時間があるからいいかと自分を犠牲にしてしまったりすることはなく、冷静に対応できます。
ルールとは、例えば、
- その依頼は、あまり時間をかけずにやれるか
- その依頼は、相手にとっても必要不可欠な内容なのか(雑用ではないのか)
- その依頼は、自分の得意なことか(苦手なことなら別の得意な人がやればいい)
- その依頼は、先ほど立てた長期目標に役立つか
みたいな感じです。
自分じゃなくて他の人でもできることは断って、自分の時間を取り戻すのです。
方法④:【考え方を変える】即行動するマインドを持つ
興味があるけど、行動できない人は結構多いです。
でも、毎日が退屈なのも、楽しいことがないのも『行動しない』からです。
- あのレストラン、行ってみてまずかったらどうしよう
- 結構な値段するし失敗するのイヤだな
- 旅行の予約するのめんどくさい
- まだまだ検討が不十分、もっと他にいいものがあるかも
『やらない理由』はどれだけでも出すことができます。
実際、私もそうです。
慎重派で、絶対に比較検討しいて決めたい性格。でも、直しました。
即決まではできてないのですが、検討に使う時間は意識して抑えるようにしました。
例えばコスト。
- ちょっとでも安くていいやつを探したいけど、予算に収まっていればOKとする
- お金がかかってもそこまで高くないやつは、とりあえずやってみる(買ってみる)
間違っていればやめればいいし、買い直せばいいです。
機会損失は、直接的な損失に隠れて見えづらいですが、機会損失を減らすことが楽しくない毎日を脱出するには大事です。
『私、絶対、失敗したくないので』これをまず捨てましょう。
それだけで行動力がアップしますよ。
死ぬこと以外かすり傷
山崎拓巳(実業家)
箕輪 厚介さん(幻冬舎 編集者)も著書で使われている言葉ですが、このレベルのマインドを持っている人は無敵です。ここまでは無理にしても、多少の失敗は「笑い話ができてよかった」ぐらいに考えられるといいですね。
方法⑤:【習慣を変える】悪い習慣をやめて時間を作る
次に、習慣を変える方法です。
今、あなたの手元には『やりたいことリスト』があります。
『死ぬこと以外かすり傷』に匹敵するマインドも手に入れたとします。
しかも、『断る勇気』も身に付き、自分に時間が戻ってきつつあります。
ここからは、自分との勝負です。
自分に打ち勝ち、有意義な時間を確保しましょう。
そのためには、無駄に過ごしている時間を排除するのです。
無駄に過ごしている時間とは、例えば、
- だらだらとスマホを見ている時間
- だらだらとテレビを見ている時間
- だらだらとお酒を飲んでいる時間
- だらだらと寝ている時間
この辺ですね。
それぞれの行為自体が悪いわけではありません。
でも、度を超えて目的もなく、時間を浪費してしまっているのであれば、それはもったいない話。
こういう時間は、ただの暇つぶしで退屈な時間だったりします。
楽しくてやっているというよりは、時間をつぶしているという感覚ではないですか。
自分の生活を振り返って、削っても生活の質が下がらない時間を見つけましょう。
悪い習慣をやめて、有意義な時間を作りだすのです。
方法⑥:【習慣を変える】新しいことを始める
悪い習慣をやめたら、新しい習慣を始めます。
あなたが夢中になれそうなこと、新しいチャレンジ、達成感を感じられること、がいいです。
理想は、1人でもできるし、コミュニティにも参加できるもの。
社会人が『退屈で楽しくない毎日』を変える方法(急激に変える編)
これまでのお話は、自分の内面からゆっくり、退屈で楽しくない毎日を変える方法でした。
一方で、やや荒治療ですが、自分が変わらざるを得ない環境を作ってしまうという方法もあります。
方法⑦:住む場所を変える
まずは、住む場所を変えるという方法。
これまでと大きく環境を変えたほうがいいです。
例えば、これまで都心に住んでいた人は、思い切って郊外に行くのはどうでしょうか。
リモートワークも普及した現在においては、郊外にするデメリットもかなり減っています。
アウトドア好きなら、郊外の庭付き一軒家に住んで、空き時間で家や庭をDIYしてみたり。
近くに海があれば、釣りに行くのもいいですね。
都心だと、やるのをためらってしまう環境でも、近くに自然がある環境なら、それが日常になりそうです。
方法⑧:仕事を変える
荒治療の2つ目は、仕事を変える、です。
1つは転職を考えてみるということ。
また、仕事を変える=転職、となりがちですが、会社の中で仕事を変えるという選択肢もあります。
違う部署や地域への異動希望を出してみる、のもあり。
大きな企業に勤めている方は、グループ会社に出向してみるのもありかも。
某ドラマの影響もあり、『グループ会社に出向』と聞くと『左遷』というイメージがありますが、そんなことは全くないのでご安心を。業界によるところはありそうですが。
例えば、グループ会社で上位の役職で経験を積ませる、とかは当たり前にある話です。
この場合は、当然、会社にとって期待値の高い人が出向します。
少し脱線ですが、会社という箱を上手に使うことはとても大事です。
自分の労働力の見返りは、会社からの『給料』だけと捉えてしまうとやる気が出ないと思いますが、会社の投資力を上手に使ってそこから得られる『経験』も見返りとして捉えられることができると、多少やる気もアップします。
例えば、その経験を使って副業でマネタイズできると、年収アップにつながります。
方法⑨:人間関係を変える
荒治療の最後は、人間関係を変える、です。
自分が所属するコミュニティは、自分の状況に応じて変化していくものです。
実際、幼少期⇒中学・高校⇒大学⇒社会人と、付き合う友達は変化してきていますよね。
今のあなたにいい影響を与えてくれるコミュニティに属しましょう。
旧友を切り捨てろ、ということではなく、新しいコミュニティ探し・仲間探しをする努力をしましょうということです。
社会人になり、家庭も持つと、新しい人づきあいを始める機会も減るので、意識的に機会を見つけて機会があったら必ず飛び込むようにしてくださいね。
社会人が『退屈で楽しくない』毎日を変える方法(ぜひやってほしいこと編)
方法⑩:やったことを記録する
長期的な目標や、やることリストを作ったので、定期的に『どこまでできたかな』を振り返るようにしてください。できたことの棚卸し、今後やりたいことや目標の見直しぐらいでOK。
ただし、頭の中ではなく、メモ帳やドキュメントに記録してくださいね。
やったことを記録する作業は、純粋に達成感につながりますし、今後の目標がより具体的になります。
社会人よ、退屈で楽しくない毎日をブチ破れ!
いかがでしたでしょうか。
現状維持バイアスを乗り越え、退屈で楽しくない毎日を抜け出す方法を解説してきました。
最後に、人が変わるときには、きっかけが存在します。
1つの本、1枚の写真、誰かの言葉、あの時の体験。
そのきっかけに出会ったときすぐに『これは変わるきっかけになる』と思うことは少ないと思いますが、あとあと振り返ると『あれがきっかけだったんだな』と気づくもの。
そういう『きっかけ』にたくさん出会ってください。
それが、あなたの未来の毎日を豊かにします。
そのためには、本を読んだり、人に会ったり、旅をしてみたり。
行動あるのみ。
この記事が、少しでもあなたの毎日を変えるきっかけになることを願います。
では、また。