こんにちは、takumaと申します。
本業は戦略・IT系コンサルで、大手企業でマネージャーをしています。
IT業界の今後の将来性と活躍できる人材について解説します。
IT業界と聞くと、技術一本で勝負という印象を受けるかもしれませんが、実際はそういうわけでもありません。
むしろ、最近はビジネスとテクノロジーがバランスよくわかる人材が重宝されています。
本記事では、実際にIT業界に身を置く立場の私が、IT業界の現状と今後の将来性について説明します。
そして、IT業界で活躍できる人材像についても解説していきたいと思います。
IT業界の現状と今後の予測【基本的に好調です】
IT市場は継続して拡大中
日本のIT市場は毎年1~3%ぐらいの成長を続けてきています。
世界全体で見るとさらに成長速度は速く、毎年4~5%の成長が続いている状況です。
また、世界の時価総額ランキングのTop10には、Apple、Microsoft、Amazon、Alphabet(Googleの親会社)、FacebookとIT企業が名を連ねてます。
今、IT業界は世界的に絶好調なのです。
IT人材は不足傾向
一方で、IT人材は不足している傾向にあります。
経済産業省の見立てによると、2018年で22万人、72030年では45万人不足するという試算が出ています。
自分もIT業界に身を置いているのでよくわかりますが、転職市場は売り手市場です。
仕事を委託していたエンジニアさんが、ライバルの大手企業に転職したというケースは何回かあります。
IT業界で今起きていること【今後もっと加速します】
ITがビジネスを侵食している
最初にIT業界で今起きていることを説明します。
IT業界の好調要因の1つは企業によるIT投資です。
今の時代においては、新たなサービスを生み出すにはテクノロジーをどう使うかが大事なポイントになります。
これまでIT化が進んでいなかった領域でさえ、IT化を前提としたビジネスプロセスの再構築が行われています。
その代表例が広告ビジネスです。
これまで広告ビジネスは電通のような広告代理店のためのマーケットでしたが、今ではコンサルファームが支配するマーケットです。
コンサルファームは、店舗とECサイトのデータを統合して消費者を把握し、インターネット広告やSNSでアプローチを仕掛けるデジタルマーケティングで、広告ビジネスのマーケットを手に入れました。
生活を変えるサービスがどんどん出てくる
GAFAを始め、Airbnb・Uberなど消費者の生活を変えるサービスが、どんどん出てきています。
特にクラウドが普及したことで、ITサービスを作るハードルは大幅に下がりました。資本のないベンチャー企業であってもスモールスタートでITサービスを作れる時代です。
そしてITサービスが当たれば急速に成長します。
日本ではメルカリが代表格ですね。
止まらないボーダーレス化
開発プロセスにおいては、プログラムの製造をインドや中国に出すオフショアはもう当たり前になりました。
クライアントのビジネスのグローバル化によって、上流領域もグローバル化が進んでいます。
最近では、異業種「連携」や異業種「参入」が増えており、業界のボーダレス化がすでに始まっています。特に動きが顕著なのが金融(Fintech)とスマートシティ(自動運転)です。
この異業種への連携や参入をサポートしているのがIT企業です。
IT業界で今後活躍する人材像とは【二極化します】
今後活躍する人材像①:IT最新技術を扱えるエンジニア
IT業界の特徴の1つが技術トレンドの変化の速さです。
この変化をキャッチアップして最新技術に対応できる人材が重宝されます。
IT業界で売れっ子エンジニアとして活躍するのは、リスキルを繰り返していく必要があります。
今後活躍する人材像②:新サービスをデザインできるコンサルタント
現代において、企業のIT戦略を考えることはビジネス戦略を考えることと同義です。
既存のビジネスプロセスをITに置き換えるという仕事もまだありますが、今後はITを使った新サービスを考えるという仕事ばかりになっていくと思います。
そうなると、業界知識とIT知識を備えた人材が売れます。
エンジニアのように高い技術を使って優れたサービスを作れる必要はありませんが、ITで何ができるかわかっていて、それをクライアントのビジネスにうまく適用できる人が売れっ子になります。
IT業界は大変ですがオススメです
これまでの話をまとめます。
- IT業界は市場も成長しており未来は明るい
- 人材は不足気味であり売り手市場
- IT最新技術を扱える人材、業界意識とIT知識をバランスよく持った人材が活躍する
IT業界で働くと、学び続けなければいけません。
トレンド変化が早い分、大変です。
とはいえ、いまや業界問わずITは必須スキルです。
そのど真ん中で仕事できることは大きな成長につながります。
また、成果が世に出るということも大きなモチベーションになります。
自分が企画したサービス、開発したサービスを自分の友人や家族が使っているというのは不思議な感覚ですが、うれしいものです。
IT業界に興味を持った方は、ぜひチャレンジしてみてください。
あなたが既に持っている業界知識やデザインスキルが大きな武器になるかもしれません。
では、また。