FXで負け続ける。たまに勝てるけど、がんばって得た利益もすぐになくなってしまう。FXはやっぱり儲からないのかな。なぜ負けるのか知りたい。
こんな悩みを解決できる記事を用意しました。
この記事で紹介する『FXで儲からない人の失敗例』を知っているだけで、各段にFXで負けにくくなります。
なぜなら、FXで儲からない人が負けているポイントというのは大体似ていて、しかもそのほとんどのケースは自滅に近い負け方だからです。
この記事では、FXで儲からない人、特にFX初心者のころに『やりがちな失敗例』を10個と、その対策についても徹底解説していきます。
自分と照らし合わせてみてください。
では、いきましょう。
なぜ負ける?FXで儲からない人の失敗例と対策を徹底解説
FXでなぜ負けるのか?
FXで儲からない人は、同じような失敗例をただ繰り返しているだけということが非常に多い。しかし、逆を言うと、この失敗例から抜け出すことができれば、負けは大きく減るということです。
FXで儲からない人から儲かる人へ、ステップアップしましょう。
なぜ負ける?FXで儲からない人の失敗例10個とは
では、具体的にFXで儲からない人の失敗例を10個、見ていきましょう。
観点の網羅性を担保するために、今回は『3M』というフレームワークに沿って解説します。
『3M』とは、FXに限らず、投資で大事なポイントのことです。
『3M』の内容は、手法(Method)・心理(Mind)・資金管理(Money)になります。
今回は、この3Mに沿ってFXで儲からない人の失敗例を解説していきます。
まずは一気に10個見ていきましょう。
手法(Method)での失敗例5個
- ①勘と運でのギャンブルトレード
- ②スワップ金利を狙って大損
- ③あらゆる通貨ペアに手を出す
- ④要人発言などによる急騰急落に振り回される
- ⑤ネットの情報を信じて大損
心理(Mind)での失敗例3個
- ⑥値が戻ることを期待してロスカットできないお祈りトレード
- ⑦エントリーを我慢できない「ポジポジ病」
- ⑧やられたらやり返すリベンジトレード
資金管理(Money)での失敗例2個
- ⑨レバレッジのかけすぎ(ロット数が大きすぎ)
- ⑩ロスカット幅が広すぎる(もしくは狭すぎる)
以上、FXで儲からない人の失敗例はこの10個なります。
それでは、1つ1つ詳しく解説していきますね。
FXで儲からない人の失敗例10個を詳しく解説
儲からない人の失敗例①:勘と運でのギャンブルトレード
FXで儲からない人の失敗例1つ目は、『勘と運でのギャンブルトレード』です。
ぶっちゃけ、FXはチャートを開いて「なんとなく」でエントリーしても勝てます。
しかし、これが悲劇の始まり。
FXで儲からない人の『あるある』は、過去の成功経験が忘れられず根拠のないエントリーを繰り返し、結局損を重ねてしまいます。いわゆるビギナーズラックから抜け出せないパターンです。
自分がなぜ勝てたのか、なぜ負けたのかがわからないままトレードをすることは、地図を持たずに航海を始めるのと同じです。
FXは、自分勝ちパターンの再現性を上げていくこと。
これがすべてです。
勘と運で得た甘い成功体験は、今日捨てましょう。
儲からない人の失敗例②:スワップ金利を狙って大損
FXで儲からない人の失敗例2つ目は、『スワップ金利を狙って大損』です。
ご存知の人も多いと思いますが、FXではポジションを持っているだけで、通貨間の金利差により利益が生じます。(スワップ金利と言います)
スワップ金利は相場が安定している時は多少儲かりますが、相場が急変すると大損する可能性があるので注意が必要。コツコツ、ドカンで大爆発しないように気を付けましょう。
個人的にはスワップ金利狙いのFXトレードはリスク管理が難しいのであまりおすすめしません。
儲からない人の失敗例③:あらゆる通貨ペアに手を出す
FXで儲からない人の失敗例3つ目は、『あらゆる通貨ペアに手を出す』です。
証券会社で口座を開設すると、たくさんの通貨ペアでトレードできることがわかります。
FX始めたてのころはトレードしたくて仕方ないので、あらゆる通貨ペアのチャートを見てトレードできそうな通貨ペアを探し出してトレードしてしまいがち。
しかし、最初はマイナーな通貨ペアに手を出すのをやめましょう。
通貨ペアにはクセや特徴というものがあります。
例えば、わかりやすいところだと、トレードが活発になる時間や、影響を受ける経済指標・イベントが違います。さらに、マイナー通貨は取引量が少ないため、値動きが荒くなりがちです。
FXで儲かっていない人は、利益より損失のほうが大きいということなので、通貨ペアごとに利益と損失を分析してみるといいと思います。そうすると、自分の得意な通貨ペアが見えてきます。
一般的には、まずは、ドル円やユーロドルのようなメジャー通貨ペアのほうが簡単です。
世界的に流通量の多い通貨は、ドル、円、ユーロなので、この中から選ぶのがおすすめ。
特に、ドルストレートと言われるドルとの通貨ペアがから始めましょう。(ユーロ円よりは、ドル円、ユーロドルのほうが簡単です。)
儲からない人の失敗例④:要人発言などに振り回される
FXで儲からない人の失敗例4つ目は、『要人発言などに振り回される』です。
トレードをしていたら急に値が動いてロスカットになった、という経験はないでしょうか。
これは要人発言や経済指標の発表など、経済イベントが原因であると多いです。FXで儲からない人は、この経済イベントを意識できていない人が結構います。
セオリーとしては、要人発言や経済指標の発表などの経済イベントのときはトレードしないほうが無難。なぜなら相場が読みづらいからです。
こういった経済イベントは、インターネットですぐに調べられるので必ずチェックしましょう。
儲からない人の失敗例⑤:ネットの情報を信じて大損
FXで儲からない人の失敗例5つ目は、『ネットの情報を信じて大損』です。
SNSやブログなどで値動きを予想しているトレーダーがたくさんいます。『~だから円高に向かう』とか『~でサポートされているから反転する』とか、ネットは情報の宝庫です。
しかし、ネットの情報を鵜呑みにしてトレードするのはやめましょう。
中には非常によく分析されている方も当然いるのですが、初心者のころはまず見分けがつきません。負けたときの振り返りもできないので、他人の情報でトレードしても無駄金になります。
参考にするのはもちろんありなので、鵜呑みにしない、という点が大事です。
儲からない人の失敗例⑥:ロスカットできないお祈りトレード
FXで儲からない人の失敗例6つ目は、『ロスカットできないお祈りトレード』です。
意外に多いのが、ロスカットできない、という人。
ここまで値が動いたらロスカットすると事前に決めていても、実際そうなるとロスカットできない人が結構います。「必ず値が戻るはず」「前回も戻ったし」と根拠のない期待をしてしまうのです。
でも、こういう場合は、たいてい値は戻らずダメージが拡大して終わります。
特にFX初心者のころは、ポジションを持ったら逆指値でロスカット注文を必ず入れるようにしましょう。成行ではロスカットせず、強制的にロスカットがかかるようにするといいと思います。
儲からない人の失敗例⑦:エントリーを我慢できないポジポジ病
FXで儲からない人の失敗例7つ目は、『エントリーを我慢できないポジポジ病』です。
ポジポジ病は、おそらくFX経験者の全員がかかる病気ではないでしょうか。
実際、私も長いあいた悩まされました。
FXで儲からない人は、とにかくエントリーが我慢できない。
わかっているけど、やめられないですね。
例えば、
・値が大きく動いたからエントリー
・レジサポラインをブレイクしたからエントリー
・ダブルトップができたからエントリー
上記のようなエントリーを繰り返してはレンジに捕まり、ひげで狩られ、ロスカットを量産してしまいます。
FXは『待つ投資』です。
そして『待つ』とは自分を律する行為そのものです。
自分を律するために、手法(トレードルール)が必要になるのです。
信頼できる手法を磨き、その手法が使える局面をひたすら待つ。これが大事です。
儲からない人の失敗例⑧:やられたらやり返すリベンジトレード
FXで儲からない人の失敗例8つ目は、『やられたらやり返すリベンジトレード』です。
これも直すには時間がかかります。
最初は自分のルールに沿って小さくロスカットを設定しても、負けがかさむと『取り返してやろう』という気持ちが強くなってロット数を増したり、ロスカット幅を大きく取ってしまい、大負けというパターンです。
FXで徐々に勝率が上がってきているのに、1連のリベンジトレードで大負けして、得た利益を全部吐き出してしまう、というのは私も心当たりがありすぎます。
『取り返してやろう』という気持ちを抑え込むのは本当に難しいです。
しかし、リベンジトレードは『トレード計画』をしっかり立てることで解消できます。
その日の相場をもとに、自分がやりたいトレードを事前にしっかり計画しましょう。
そして、それ以外のトレードはしてはいけません。
そうすることで、無駄打ちは確実に減らせます。
儲からない人の失敗例⑨:レバレッジのかけすぎ
FXで儲からない人の失敗例9つ目は、『レバレッジのかけすぎ』です。
FXの魅力は、なんといってもレバレッジを使えること。
しかし、レバレッジはもろ刃の剣です。
すぐに儲けたくてレバレッジを大きくしてしまう気持ちはわかります。
でも、すぐに儲けようとしてはいけません。儲けるのは勝率が安定してきてからです。
レバレッジを掛けすぎると、正常な判断能力を失い、結果勝率が下がってしまいます。勝率が安定するまではレバレッジ(ロット数)を抑えるようにしましょう。
儲からない人の失敗例⑩:ロスカット幅が広すぎ・狭すぎ
FXで儲からない人の失敗例10個目は、『ロスカット幅が広すぎ・狭すぎ』です。
FXで儲からない人は、ロスカットされたくない気持ちが強すぎて、ロスカット幅を大きく取りすぎている場合があります。コツコツ勝っても一撃のロスカットで利益が吹き飛んでしまっては意味がありません。
FXは『損小利大』が鉄則です。
ロスカットは資金量の1%~2%には抑えるようにしましょう。
これがFXで絶対に守るべき資金管理のルールです。
逆のケースもあります。
損を広げたくない一心で、数pipsでロスカットを設定しているケースです。
確かにロスカット幅が小さいと大損はしないですが、この場合は、細かい損切りを重ねてしまい、損切り貧乏になってしまう傾向があります。
例えば、ロスカット幅が小さいと、ちょっとしたひげで狩られて、しかもそのあと自分が想定した方向に伸びたというケースはあるあるです。
ロスカットを設定するときは、ラストの押し安値や戻り高値にするなど、根拠のある値を設定しましょう。
FXで儲からない人にならないためにすべきこと
すべきこと①:トレードする通貨ペアを絞る
1つ目は、『トレードする通貨ペアを絞る』です。
通貨ペアが多いほど、トレードチャンスは多くなります。
トレードチャンスが増える⇒利益が増える、と思いがちですが、これは間違い。
この考えでトレードすれば、一瞬で資金を溶かします。
FXを攻略するうえで大事なことは、不確定要素を減らすこと。
そのためには、
- 想定外の動きが多い通貨ペア(マイナー通貨)は避ける
- 特定の通貨ペアのチャートを細部までじっくり観察する
ということが大事です。
具体的には、以下の3通貨ペアだけで十分です。
この3つは取引高が多いので、値動きが安定していますし、東京・ロンドン・ニューヨークという3大マーケットだけ意識しておけばいいので、トレード時に考慮すべき変数も少なくなります。
すべきこと②:デイトレかスイングトレードから始める
2つ目は、『デイトレかスイングトレードから始める』です。
FXの値動きは、上位の時間足の影響を受けます。
なので、自分のトレードする時間足が小さいほど、分析する上位足の数が多くなります。
デイトレードやスイングトレードであれば、注意する上位足は月足・週足・日足ぐらいでいいですが、スキャルピングはほぼすべての時間足を観察することになります。
FX初心者がスキャルピングに挑むのは無謀です。
すべきこと③:一方向だけにエントリーする
3つ目は、『一方向だけにエントリーする』です。
FXは売りも買いもあり、そのためトレードの方向が定まりにくいものです。
慣れるまでは、エントリーする方向を上位足トレンドと同じ方向だけに限定しましょう。
そうすることで、トレードの判断がシンプルになります。
例えば、トレード足が1時間足であれば、日足を見ましょう。
日足が上昇トレンドであれば買いエントリーのみ、日足が下降トレンドであれば売りエントリーのみ、日足がレンジであればトレードしない、というイメージです。
すべきこと④:エントリーと同時に利確と損切りを決める
4つ目は、『エントリーと同時に利確と損切りを決める』です。
値動きを見て裁量で利確や損切りを決めるというやり方もありますが、FXを始めたばかりのころは、メンタルをうまく制御できず判断が遅れがちです。
慣れるまでは利確と損切りは自動的に行うようにしましょう。
すべきこと⑤:少額で始める
5つ目は、『少額で始める』です。
最も一般的なFX投資の最小単位は、1万通貨です。
ドル円を例にすると、1ドル100円とすれば、トレード額は100万円(=100円×1万通貨)ですね。
ちなみに、FXはレバレッジが使えるので実際に100万円を用意する必要はありません。
国内だとレバレッジの最大は25倍なので、4万円あれば100万円のトレードが可能、という計算です。
話を戻しますが、ドル円を1万通貨でトレードした場合、ドルが1円上下するだけで、1万円の利益・損失が出ます。
初心者にこの額は大きすぎます。
軍資金10万円で始めたとして、1万円の損失を10回出せばゲームオーバーです。
初心者は、必ず『少額トレード』から始めるようにしましょう。
証券会社の中には、最小単位を1通貨や1,000通貨からトレードできる講座を提供している会社があります。初心者のときは、まずはこの少額トレードが可能な口座を開設しましょう。
初心者向けのおすすめ口座は、別記事『【保存版】FX初心者のためのトレード口座開設の心得』で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
なぜ負ける?FXで儲からない人の失敗例10個と対策まとめ
いかがでしたか。
本記事で紹介したFXで儲からない人の失敗例は、いわば『あるあるの自滅パターン』です。FXで儲からない人の大半は実は自滅しているだけ。
この記事で知った失敗例を回避するだけで、各段にFXで負けにくくなるはずです。
ときどきまた読み直してみて、ぜひ実践してみてください。
この記事があなたの楽しいFXライフの手助けになればうれしい限りです。
では、また。